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九州一の大河、筑紫次郎・筑後川流域で活動するNPO法人筑後川流域連携倶楽部と筑後川まるごと博物館運営委員会のブログです。
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「風浪宮沖詣り海神祭」モニターツアー実施

「風浪宮沖詣り海神祭」モニターツアー実施

 2016年5月7日大川市有明海沖

「風浪宮沖詣り海神祭」モニターツアー実施

風浪宮沖詣り160507

風浪宮沖詣り海神祭  〈平成28年5月7日斎行〉

ー干珠満珠神話がみえる祭りー

 

 その昔宇佐の「八幡宮御縁起」等によると神功皇后は海の案内者である阿曇磯良丸を竜宮城に遣わして干珠満珠(海の干潮満潮の力を司る珠)を得ることが出来たとされ、平安時代の古事記、日本書紀でもこの珠のことが記されています。  日本ではこの有明海が一番干満の差が大きく毎年旧暦4月1日の大潮の日に行なわれる風浪宮沖詣り海神祭は海洋族阿曇氏の有明海で行う意義深い祭りと云えます。  本年の祭り当日は昨年とうって変わり天候に恵まれた中、執り行われました。神職が朝、風浪宮御本殿より大御幣と呼ぶ神の依り代(よりしろ)を2本担ぎ上げ参道下の花宗川で待機中の小船に乗り込み、いよいよ神事が始まります。まず川船は川を遡上し北酒見地区の神功皇后の社に向け進みます。ここは平安時代には筑後川と花宗川に挟まれた所(碇という地名)で、船はこの川の真ん中で舳先を3度回して、宮司以下が船中より神社を遥拝致します。この神事後、船は大川漁港に向け出航し、途中お供の太鼓船を従え大御幣を掲げた小船は水天宮、日吉神社を船中より参拝しながら漁港に着岸。待ち受ける海船約10隻のうち御座船に神職と宮乙名(みやおとな)と称する神社の祭祀の世話を代々受け継ぐ五家の人が乗り、その他には6月11日・12日に開催される第30回筑後川フェスティバルの関係者並び一般募集参加の方々の船4隻を含め賑々と船団を組み午前11時半に出航しました。  早速、宮乙名さん方は羽織を脱ぎ白衣袴姿で藁を円形に組み海神にお供えする三段浮かしと呼ぶものを2基作り始める。この浮かしには竹筒にお酒を注ぎいれ、小豆ご飯をのせ、小御幣を飾りつける。出来上がったところで太鼓が鳴らされ、川と海の境目で宮乙名さんの手で船よりおろされ河口へ流される。同時に各船よりは参加者が浮かしに柏手を打ち海神へのお参りがなされた。  次に船は更に沖に向かい、やがて錨を下ろし干潟が現れるまで暫し昼食を兼ねた直会となった。  潮が引き干潟がみえた頃、祭壇、笹竹、海苔網、供え物の大きなグチという魚の煮付けなどが船より運び出され先ずは大御幣2本が干潟に刺したてられた。準備が整ったところで足袋裸足に装束を着けた神職、宮乙名、宮総代等約百名が列立の中、祭りが始まり海上安全、海産豊漁が祈願された。  祭典後、参列者は早速海の幸である貝掘に興じ海原に出現した干潟で大自然を満喫した。因みに昔は、この日を境に海に入ることになっていたそうです。  今回は福岡市東区の金印出土した志賀島よりNPO志賀島歴史研究会の坂本会長が参加され帰りの船中では同族である阿曇氏の玄界灘との繋がりなどについて話に花が咲いた。以前文科省のプロジェクトチームが参加された事があった時に帰りにどんどんと潮が満ちてきて干潟斎場に立てていた笹竹が忽ちに海中に没してゆく姿をみられた教授の皆さんが異口同音にここに、まさしく干珠満珠の神話が生きていると述べられました。又、1990年に調査された西南大学の山中耕作先生は「沖祭りは沖に降臨する神霊をお迎えに行く神事」と発表されています。  沖詣りは今年も又、夕日がまっすぐに参道に落ちていく頃、新しく海霊の力を宿した大御幣が無事に本殿に還幸され内陣に戻され海神祭は目出度く幕をおろした。  終わりに毎年ご協力頂いている大川漁協連絡協議会の皆様に厚く御礼申し上げます。 (風浪宮  宮司 阿曇史久)

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